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プライベート・アセット

プライベート市場におけるプライベート・エクイティ以外の魅力的な代替資産

4月 03, 2025 - 5 読むのに必要な時間

プライベート・エクイティ以外にも:プライベート市場における代替資産

プライベート市場への投資では、プライベート・エクイティが最も広く知られている選択肢です。しかし、投資家にとって魅力的な機会を提供する資産は他にも存在します。本書では、プライベート・デット、不動産、インフラ、天然資源の4つの資産クラスに焦点を当て、それぞれの特性、投資戦略、リスク特性、投資する理由を説明します。

1.    プライベート・デット

プライベート・デット(プライベート・クレジット)とは、銀行、銀行主導のシンジケート、公開市場を介さずに、投資ファンドから企業にデット・ファイナンスを提供することを指しています。世界金融危機の後、銀行がリスクの高い融資から撤退したことで、プライベート・デットは存在感を高めました。この資産クラスには、企業への直接融資、メザニン・デット、ディストレスト・デットなど、さまざまな形のデット・ファイナンスが含まれます。

  • 投資戦略(リスクが低い順に示します):
    • ダイレクト・レンディング:低リスクで予測可能なキャッシュフローを生む中小企業への融資です。
    • メザニン・ファイナンス:シニアローン(資本構成において最優先で返済される債務)に劣後する形で提供される債務であり、多くの場合、リターンを高めるためにエクイティ・オプションを含んでいます。
    • ディストレスト・デット:財務的に困窮した企業の債務を購入し、回復による利益を目指します。
    • スペシャル・シチュエーション:合併やリストラクチャリングなど、特定の企業イベントに基づいた個別の投資機会に投資します。
  • その他の投資戦略:
    • ファンド・オブ・プライベート・デット・ファンズ:複数のプライベート・デット・ファンドから構成され、戦略や地域を分散させたポートフォリオに投資します。
  • リスクとリターン:一般的には安定したリターンが得られる低リスクの戦略ですが、資本構成(破産時に弁済が得られる順序)におけるリスクの高い部分を取ることでリターンの引き上げを目指すこともできます。
  • プライベート・デットに投資する理由:プライベート・デットは、プライベート・エクイティ投資と比較して相対的に低リスクの選択肢と見なされ、予測可能なリターン、ポートフォリオの分散、額面を下回る価格で債務を取得できる可能性が利点となっています。

2. 不動産

プライベート不動産セクターは大きな成長を遂げ、世界全体での運用資産額は過去50年で640億ドルから1兆ドルを超える規模に成長しました。不動産投資にはさまざまな種類があり、住宅(戸建て住宅や集合住宅)、商業施設(オフィスビルや小売スペース)、上場証券(証券取引所で取引されるREIT)、プライベート・エクイティ不動産が含まれます。

  • 投資戦略(リスクが低い順に示します):
    • コア:低リスクの安定した市場にある全てが賃貸済みの質の高い物件に投資します。
    • コア・プラス:小規模な改修などによる価値向上の可能性を有する、ややリスクの高い物件に投資します。
    • バリュー・アッド:大規模な改修を必要とする物件に投資し、価値や賃料収入の増加を目指します。
    • オポチュニスティック:問題がある物件や、新規開発などのリスクが高く、まとまった資本が必要とされている物件に投資します。
    • ディストレスト:財務的問題を抱える物件に投資して再生を目指します。多くの場合、割安な価格で物件を取得します。
  • その他の投資戦略
    • デット:不動産担保ローンやメザニン・ローンなどの不動産債務の商品に投資し、金利収入を得ます。
  • リスクとリターン:コア資産は、一定のリターンを安定的に得るための予測が可能です。オポチュニスティック投資はそれよりもリスクが高いものの、高いリターンを得られます。
  •  不動産に投資する理由:不動産は、安定した収益、キャピタルゲインの可能性、インフレ・ヘッジ、分散効果が魅力であり、長期投資家に適しています。

3. インフラ

インフラ投資は1990年代に独立した資産クラスと認識されるようになり、2024年時点では、その資産規模は世界全体で5,820億ドルを超えています。このセクターには、交通網、公益事業、通信システムなどの必須の施設やサービス領域における資金調達が含まれます。インフラ・プロジェクトの開発は、大きく3つの局面に分かれています。

  • グリーンフィールド:一つ目の局面は、まだない資産を新規に築くものであり、設計と建設への投資が必要です。計画コストや不確実性のためにリスクが大きく、初期段階では収益が発生しません。
  • ブラウンフィールド:既存の資産が改修や拡張を必要としている局面です。ブラウンフィールドのプロジェクトは部分的に稼働中であることが普通であり、既に収益を生み出していることもあります。そのため、グリーンフィールドのプロジェクトよりも低リスクです。
  • セカンダリー・ステージ:資産が完全稼働中で開発のための追加投資を必要としない局面です。キャッシュフローを生んでいる資産であるため低リスクですが、成熟度の高い資産の場合、追加投資が必要となることで前の局面に戻ることがあります。

投資戦略(リスクが低い順に示します):

  • コア:有料道路や空港など、安定した市場の予測可能なキャッシュフローをもたらす資産に投資します。質が高い稼働中の資産が対象となります。
  • コア・プラス:既存の施設の改良など、運営面を改善する余地のあるややリスクの高い資産に投資します。
  • バリュー・アッド:規模拡大や古くなったインフラ資産の改良など、大規模な改修を必要とする資産に投資します。
  • オポチュニスティック:新たなエネルギー施設や交通路線など、課題を抱えたプロジェクトや開発前のプロジェクトを対象とする高リスクの投資です。

その他の投資戦略:

  • インフラ・デット:インフラ資産を担保とした融資であり、低リスクで安定したリターンが得られます。

リスクとリターン:コア資産は一般的に安定した一定のリターンをもたらします。それと比較して、バリュー・アッドとオポチュニスティックは高いリスクで高いリターンをもたらす可能性を持っています。

インフラに投資する理由:長期的な投資特性を持つことから、年金基金や保険会社など、長期の負債を保有する投資家に適した資産クラスです。他の代替的投資と比べても、投資期間が長く、比較的低リスクの資産クラスとして広く認識されています。主な投資理由としては、分散効果、インフレに強い資産特性、信頼性の高い収益、他の資産クラスとの低い相関性が挙げられます。

4. 天然資源

持続可能性への関心が高まる中で、天然資源セクターは水、エネルギー、原材料などの不可欠な資源を含んでいます。2024年時点で、このセクターの運用資産総額は2,300億ドルとなっています。

  • 投資戦略:
    • 農業・農地:農地や農業(作物や家畜の生産を含む)に投資します。
    • エネルギー:化石燃料から再生可能エネルギーまで、エネルギーのバリューチェーン全体に投資します。世界のエネルギー市場に影響を与えます。
    • 金属・鉱業:金属や鉱物の採掘・生産に投資します。市場の需要や地政学要因の影響を受けます。
    • 森林資産:木材生産を目的として土地を取得します。木材の販売と土地の値上がりがリターンを生み出します。
    • :持続可能性と公衆衛生に不可欠な水関連のインフラや公益事業に投資します。
  • リスクとリターン:比較的リスクの高い資産クラスと見なされており、農業・農地は通常6~10%の内部収益率(IRR)を達成します。エネルギー戦略はより高いリスク・リターンの可能性を持ち、金属・鉱業は市場動向に左右されます。
  • 天然資源に投資する理由:分散効果、インフレ・ヘッジ、景気後退期の抵抗力を求める投資家にとって、天然資源は魅力的です。特に今は、不可欠な資源に対する需要が世界的に高まっています。

まとめ

投資の環境はプライベート・エクイティにとどまらず、プライベート・デット、不動産、インフラ、天然資源といった多様な資産クラスに及んでいます。各資産クラスは、それぞれ独自の特性、戦略、リスク特性を持ち、投資家のさまざまなニーズに対応できます。これらの資産クラスを理解することで、投資家は、自身のリスク許容度や長期目標に合致し、リスク分散させたポートフォリオを構築し、安定したリターンとキャピタルゲインの可能性を高めることができます。

Private Assets Academy

プライベート資産についての詳細は、Natixis IMの Private Asset Academy(英語)*をご覧ください。

Rail yard with trains near the city of Groningen in the Netherlands.Groningen, the Netherlands, september 2022

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